長期ビジョン・中期経営計画

長期ビジョン(2016年~2030年)

Go forward

~化学・機能製品に関する 商品からサービスまでのあらゆる機能を備え、
顧客と社会が抱える 課題の解決に貢献する企業を目指す~

当グローバル規模で変化を加速させる業界において、従来通りの考え方や事業スタイルの踏襲では、持続的成長と激動する市場の中で勝ち残っていくことが難しいという観点から、今後の経済・産業界の動向を見据えた長期ビジョンを策定いたしました。この長期ビジョンのキーワードは「攻」です。自らの変革を進めながら、抽出された強みを活かし、“社会と化学のコーディネーター”として取引先・地域社会と共に社会課題を解決することで、事業価値・社会価値双方の向上を目指してまいります。そして、このビジョン達成に取り組むことで、あらゆるステークホルダーの信頼に応え、社員一人ひとりが夢を持てる職場環境を整備していきます。

 
新中期経営計画[2023年度~2026年度:Go forward STAGE 3]

Go forward STAGE 3

2023年度から2026年度の4ヵ年における「STAGE3」では、STAGE1・2で作り上げた土台と成長を基に、将来の飛躍に向け、新たな成長軌道をつくるための「変革」を果たすSTAGEと位置付けております。

基本方針

新たな成長軌道をつくるために「変革」を果たす

  • サステナビリティ重視の潮流等の外部環境変化を機会と捉え、更なる成長につなげるために、各事業の特性に合わせて、市場と対話する力を徹底的に磨く
  • 「社会課題解決企業への進化」に向けた新しい挑戦を補強する人財戦略、財務戦略を立案・推進する
“Go forward STAGE3”の重点戦略
  • 基盤事業

    特定市場攻略の戦略(マーケットイン)と商品戦略(プロダクトアウト)の組み合わせにより、3つのテーマを推進

  • パッケージ・新素材事業

    コンバーター・卸機能を有する「独立系商社」というユニークなポジションを活かし、国内市場でのポジション確立および海外市場の攻略・深耕を目指す

  • 生活ソリューション事業

    製品の企画提案から原料提案・供給まで一貫対応できる商社として、日用品・化粧品・食品のOEM/ODMマーケットで独自のポジションを構築する

  • 人財戦略

    • 「攻」への意識改革
    • 戦略実現のための人財ポートフォリオの実現
    • ダイバーシティの実現
  • 財務戦略

    • 健全性・収益性・株主還元・成長投資のバランスがとれた財務戦略により、企業価値向上を追求
    • 資本効率を意識した経営を浸透させるために、経営管理・業績管理制度の見直し・整備を進める
  • 【海外市場】各事業の中に組み入れ、テーマを推進する

  • 【社会的課題への取組】外部環境の変化を機会として捉え、各事業の成長へと繋げる

基盤事業

目標
  • エリア戦略の再構築
  • 新たなビジネスへの挑戦による化学品の取引拡大
  • 生産者のサステナビリティへの貢献

パッケージ・新素材事業

目標
  • 国内市場でのポジション確立
  • 海外市場の攻略・新耕

生活ソリューション事業

目標
  • 専門営業人財の獲得と育成
  • 提案の実践による実績づくりと経験の蓄積
  • 企画会社/OEMメーカーとの協働と密な情報連携

人財戦略



財務戦略

目標
  • 健全性・収益性・株主還元・成長投資のバランスがとれた財務戦略(資本政策)により、企業価値向上を目指す
  • 非事業性資産から成長投資への道筋をつける
  • 財務の健全性を維持しつつ、資本効率の向上を目指す
  • 成長に向けた投資機会を確保するとともに、積極的な株主還元を行う

サステナビリティ

マテリアリティ(重要課題) 「STAGE 3」での取組み例
環境 化学の力を通じて、地球環境に負荷をかけずに社会を豊かにすることを目指す
  • 環境マネジメント
  • CO₂削減への取組み
  • 生活 暮らしの安全や衛生を支え、作る人と使う人が笑顔で繋がる世の中を目指す
  • フードロスの削減、食品の安全性への貢献
  • 豊かな暮らしの実現
  • 働き方 多様性を認め合える組織力を育み、社員の誰一人取り残さない職場を目指す
  • 多様な人材が活躍できる職場づくり
  • エンゲージメントの向上
  • パートナーシップ ”サプライチェーンのその先”を意識したパートナーシップ強化を目指す
  • サステナブルな調達への貢献
  • 地域社会との共生を目指し、環境保全活動へ参加
  • ガバナンス 「公」「共」「明」を意識した企業経営を徹底し、ステークホルダーからの理解と信頼を永続的に得る
    (※公=公正である、共=独りよがりでない、明=壁を作らず情報が開示されている)
  • コンプライアンス教育の強化
  • 投資家との対話機会の充実
  • 目標とする経営指標


    2023年3月期 実績 2027年3月期 目標
    連結当期純利益 15.06億円 20億円
    ROE 5.8% 8.0%以上
    配当性向 60.3% 40%以上

    持続的成長の為の積極投資(成長投資+基盤投資)


    2023~2026年度累計
    投資枠 100億円
    中期経営計画[2019年度~2022年度:Go forward STAGE 2]

    Go forward STAGE 2

    2019年度から2022年度の4ヵ年における「STAGE2」では、STAGE1で作り上げた土台を基に、将来の飛躍に向けた成長軌道を切り開くSTAGEと位置付けております。

    基本方針

    再構築のフレーム
    • 【海外事業】アジア市場の開拓へ再チャレンジ

      グループ総合力を活用し、国内外企業との提携を推進

    • 【国内市場】再構築市場

      パッケージ・機能材事業

      グループ内の人材・設備等の経営資源を統合活用し、収益力を改善

    • 【国内市場】成長市場

      生活事業

      ビジネスチェーン構築による付加価値提供により、次の収益柱へ向け事業拡大

    • 【国内市場】重点開拓市場

      インフラ事業

      社会インフラの構造変化をテーマに需要開拓を行い、次の収益源としてのベースを整備

    • 【国内市場】収益基盤の徹底強化
      ※最重要課題

      化学品及びその周辺機器類のビジネスにおけるシェア拡大

    • 【人事政策】強化と多様性

      • 人材の強化(人材教育・人材獲得)
      • 働き方改革の導入と推進
    • 【財務政策】積極投資と株主還元と資本効率向上

      • 東証市場再編を踏まえた財務運営
      • 投資資金100億円の調達と資本効率向上
      • 株主還元の追求
    • 【社会的課題への対応】SDGsへの取り組み

    海外市場

    目標
    • 更なる拡大に向けた、アジア市場の開拓(各国事情にマッチした事業の確立)
    進捗
    • 中国でのバルブメンテナンス事業の体制を整備
    • ベトナムでのレトルト食品向けフィルムのトライアル需要が顕在化

    国内市場:成長戦略

    目標
    • 新たなビジネスモデル/新市場開拓への取り組み
    • パッケージトータルビジネスへの深化
    進捗
    • 日用品のビジネスチェーン構築が進捗
    • 食品用途が主体のパッケージビジネスにて、新たに医療用途へ展開

    国内市場:収益基盤の徹底強化

    目標
    • 素材産業、生活産業を中心としたコアビジネスの拡大
    • 地域特性に沿ったエリアビジネスの強化
    • 機能材ビジネスの強化
    進捗
    • コロナ禍により、素材産業を中心に製造業の生産は回復途上段階
    • エリアビジネス強化の一手として、有限会社野津善助商店の全株式を取得(2021年4月1日付)

    経営基盤強化:人事政策

    目標
    • 活力ある企業風土の醸成
    • 可能性が引き出される環境づくり
    進捗
    • 新給与制度及び職種転換制度を導入
    • 各種手当見直しによる、福利厚生の平等化を実施
    • テレワーク・フレックス制度導入による働き方改革を推進
    • 通年採用及び優秀な人材確保に向けた採用サイトの刷新

    経営基盤強化:財務政策

    目標
    • 持続的成⾧を図るための積極投資
    • 機動的な資金対応
    • 資本効率向上と財務健全性の確保
    • ⾧期的かつ安定的な株主還元の継続
    進捗
    • 有事の際の資金需要への対応を検討
    • 「新しい会計基準」への対応を推進

    ESG

    STAGE2より社会との連携を計画の中に取り込み、SDGsにつながるマテリアリティを特定

    • 化学業界に携わる企業の責務として従前より取り組んできた地球環境保全への対応を強化
    • 生活の根底を支える化学品を扱うグループとして、より安全で豊かな暮らしを事業活動を通して実現
    • ステークホルダーとの対話を進めるとともに、働き方改革を実行しあらゆる人々の活躍を促進

    目標とする経営指標


    2023年3月期 目標 2023年3月期 実績
    連結当期純利益 12億円 15.06億円
    ROE 5.0%以上 5.8%
    配当性向 40%以上 60.3%

    持続的成長の為の積極投資


    2019~2022年度累計
    投資枠 100億円
    中期経営計画[2016年度~2018年度:Go forward STAGE 1]

    Go forward STAGE 1

    当社は長期ビジョンの達成に向けて、当該期間を3つのステージに分け、それぞれの期間の位置づけを明確にしたより具体的なアクションプランである中期経営計画を実行していきます。2016年度から2018年度においては「STAGE 1」として長期ビジョンで掲げる”アグレッシブな化学品・機能製品の総合商社”を目指していく上での基礎固めを主眼とした戦略・施策に取組んでいます。

    STAGE2、3につながる積極投資を行い

    トップラインを重視

    [基本方針]

    トップラインの拡大を目指す成長戦略
    国内5つの成長事業領域

    新しい
    事業領域への攻勢

    既存及び関連
    事業領域への攻勢

    海外事業領域

    アジアビジネス
    拡大へ攻勢

    攻める体制への経営基盤強化
    事業基盤の再構築

    5つの事業領域と3つの商品カテゴリのマトリクス体制を整備

    人事政策

    闘いめる集団を目指し人員の確保と意欲喚起を実施

    財務政策

    STAGE2、3で予定される積極投資を可能とする基盤整備

    事業基盤・戦略・目標

    事業基盤

    今後成長が予想される5つの事業領域と当社の専門的知見が活かされる3つの商品カテゴリのマトリクスを基に、各ニーズに対して積極的に提案可能な事業基盤を構築。

    事業基盤

    事業基盤:スマホ

    戦略・政策

    成長戦略

    攻勢

    5つの成長領域で積極的な提案営業を推進

    提案力の強化

    STAGE1での成長への源泉となる提案力強化に向けて、全営業部門を横断的に統括し、マーケティング機能を担う「営業統括本部」を新設

    既存及び関連事業領域への攻勢
    • 既存顧客を中心に、業界動向等に対応する新商材の提案営業を推進
    • 潜在顧客へのアプローチ強化
    • 商社として、取引先を”つなぐ”機能の発揮
    • 調達の多様化による、より確かなディストリビューション機能の確保
    新しい事業領域への攻勢
    • 専門的知見の習得
    • 仕入先との関係構築
    • 実績づくりとその実績をモデルにした横展開の加速
    成長が期待されるアジアビジネス拡大へ攻勢
    • 差別化可能商品を中心とした展開
    • 現法所在地国での営業拡充
    • 国内実績をベースにした事業推進
    • タイアップ等の現地ネットワークの整備
    人事政策

    刷新

    闘い攻める集団

    • 成長戦略の実行を支える闘い攻める集団となるべく「商品×事業領域でのマトリクス組織」を形成
    • 提案型事業展開に資する評価制度の導入
    財政政策

    刷新

    攻めの財務

    • 長期ビジョン達成に向けた、投資余力を生み出す財務戦略の展開

    目標とする経営指標


    2019年3月期 目標 2019年3月期 実績
    売上高 1,300億円 1,043億円
    営業利益 20億80百万円 13億76百万円
    営業利益率 1.6% 1.3%

    ※配当性向についても30%以上を目標としていきます。

    “Go forward”。ソーダニッカは変化する経済・産業構造の中で、
    「攻」をキーワードに前進を続け、長期ビジョンの達成を目指します。
    そして、事業を通じて安全・安心な生活に貢献し、
    誰もが多様な価値観を大切にできる「豊かで持続可能な社会」を実現いたします。

    説明資料